
復興ツーリズムで日本人の魂に触れる
All About Japan 英文サイト編集者
ウェンデル テレル ハリソン
2011年の東日本大震災と津波は世界中に知れ渡っていますが、被災地域がその後どうなったのかは知らない方が多いでしょう。一つおすすめしたいのは、世界に対して、復興が顕著に進んでいるということだけでなく、東北の自然の美しさについても注目していくことです。三陸鉄道では震災対策の重要性について利用者に防災ツアーを提供しています。
大切な講義を受けることができる一方で、訪問者は車窓から目を見張るほど美しい海岸線を見ることができます。このような価値のある方法で、東北の人々は不屈の精神と震災から立ち直る力を世界に示すだけでなく、その地域が以前よりも安全で、温かみのあるおもてなしで訪れる人々を迎える準備ができていることを教えてくれます。
津波のあとに残った、一本の松の物語
ローカル線の車窓を眺めながら、震災学習!
ためになる話がいっぱい
数々の賞をとった充実の学習プログラム
仙台からアクセス抜群。旅の途中に立ち寄りたい。
青森県八戸市から福島県相馬市までの太平洋沿岸を結ぶ「みちのく潮風トレイル」。そのモデルコースのひとつ、「青森県八戸ルート」は、JR八戸線鮫駅から大久喜駅までの絶景が続く種差海岸を巡る。起伏に富んだ岩礁から白砂青松まで、歩くたびに変化するダイナミックな海の景観が楽しめる。
所在地 | 青森県八戸市 |
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TEL | 022-722-2874(東北地方環境事務所国立公園課) |
URL |
http://tohoku.env.go.jp/mct/ |
東日本大震災の津波をテーマとするミュージアム。語り部による津波映像の解説と被災体験談を聞くことができるほか、パネル展示コーナーでは被災前と後の大船渡の街の写真を見比べながら津波の脅威を知ることができる。3日前までの予約制。2018年4月JR大船渡駅前に移転予定。
所在地 | 岩手県大船渡市赤崎町字宮野5-1 |
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TEL | 0192-47-4408 |
営業時間 | 10:00~15:30 |
休み | 水曜 |
料金 | 大人500円 |
URL |
https://www.ofunato-tsunami-museum.org/ |
東日本大震災の大津波で約7万本ともいわれる高田松原が流失したが、奇跡的に1本だけが残り、「奇跡の一本松」と呼ばれ親しまれてきた。その後海水の影響で枯死したため、震災を後世に伝えるモニュメントとして保存されている。日没から21:00頃まで毎日ライトアップされる。
所在地 | 岩手県陸前高田市気仙町字砂盛176-6 |
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TEL | 0192-54-2111(陸前高田市商工観光課) |
営業時間 | 17:00以降(6月~8月は18:00以降)~翌8:00は、橋のフェンスを施錠するため、一本松には近づけない。 |
料金 | 見学無料 |
URL |
http://www.city.rikuzentakata.iwate.jp/kategorie/fukkou/ipponmatu/ipponmatu.html http://www.city.rikuzentakata.iwate.jp/english/ipponmatu-eng/ipponmatu.html |
2011年3月11日、集落や港が大きな津波にのみこまれた田野畑村。絆や支援に支えられた避難所、仮設住宅での不自由な暮らしから復興住宅への歩みなど、多くの犠牲や損害、悲しみを被りながら得た体験と教訓を語り部が伝える(予約制。前日まで。当日も応相談)。
所在地 | 岩手県下閉伊郡田野畑村机142-3 |
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TEL | 0194-37-1211(体験村・たのはたネットワーク) |
営業時間 | 9:00~17:00 ※季節により異なる |
休み | 無休 |
料金 | 1名1,500円~※人数により変動 |
URL |
http://www.tanohata-taiken.jp/ |
東日本大震災で被災した三陸鉄道は被災地の復興のシンボルとして2014年4月に全線開通した。「震災学習列車」は沿線の現状を見て、聞いて、感じて防災を学ぶスタディツーリズム。被災状況がわかる場所に一旦停車または徐行運転をしながら、三陸鉄道社員または沿線住民が車内で震災の状況などを案内する(予約制)。
所在地 | 岩手県久慈市、岩手県大船渡市 |
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TEL | 0194-52-3411(田野畑~久慈間/北リアス線運行部) 0192-27-9669(盛~釜石間/南リアス線運行部) |
営業時間 | すべて事前予約が必要。運転日・時刻は予約により決定 |
料金 | 1両料金:岩手県外団体一般車両43,000円、イベント車両51,400円 |
URL |
http://www.sanrikutetsudou.com/ |
ガイドの案内で防波堤に上り、田老地区の災禍の記録や教訓を学ぶ1時間のコース。高さ17mを超す大津波が4階まで襲った「たろう観光ホテル」6階から撮影した貴重な津波映像は津波の威力を見せつける。避難路を歩き、奇岩そびえる山王岩を見学する2時間コースもある。予約制。
所在地 | 岩手県宮古市田老 三陸鉄道北リアス線田老駅集合 |
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TEL | 0193-77-3305(宮古観光文化交流協会) |
営業時間 | 9:00~16:30 ※季節により異なる |
休み | 無休 |
料金 | ガイド1名につき1時間4,000円、2時間10,000円(1名から受付) |
URL |
http://www.kankou385.jp/ |
釜石市根浜海岸の近くにあり、三陸の海の幸を味わえる旅館として評判。東日本大震災では2階まで津波被害に遭ったが、10カ月後に営業を再開。津波に襲われながらも奇跡的に助かった宿の女将が、毎日宿泊客に向けて津波の経験と教訓、釜石への想いを語る。
所在地 | 岩手県釜石市鵜住居町第20地割93-18 |
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TEL | 0193-28-2526 |
料金 | 1泊2食付15,000円(税別)~ |
URL |
https://houraikan.jp/ |
町内の家屋が津波の被害を受けた南三陸町。語り部バスは、その津波の爪痕を見学し、震災風化の防止と防災意識を高めてもらうことを目的としている。バスツアーは約60分で、浸水エリアを視察。地元ガイドも同乗し、自身の体験談や震災から得た教訓を伝える。英語や中国語(繁体字)でのガイドも可能。予約制。
所在地 | 宮城県本吉郡南三陸町の各所 |
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TEL | 0226-47-2550(南三陸町観光協会) |
営業時間 | 実施可能時間/8:30~17:00(冬季間の最終受付15:00) |
料金 | 1台20名まで10,800円(20名以上は1人540円追加) |
URL |
http://www.m-kankou.jp/tour/storyteller/ |
地元のボランティアガイドが、震災の被害が大きかった地域を案内しながら当時の状況や震災の教訓などを語り伝える。参加者が乗ってきたバスにガイドが同乗して案内し、車窓から被災地を見学する車中コースと、JR石巻駅を発着点とするまち歩きコースがある。予約制(約1カ月前まで)。
所在地 | 宮城県石巻市各所 |
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TEL | 0225-93-6448(石巻観光協会) |
料金 | 車中コース1時間30分3,000円~、まち歩きコース1時間~1時間30分3,000円~(約1ヵ月前まで要予約) |
URL |
http://www.i-kanko.com/archives/1445 |
東日本大震災で甚大な被害を受けた名取市閖上地区。防災の観点から、震災や津波被害の記録と復興工事の進む街の様子が視察できる。「閖上震災を伝える会」では、被害の説明を行うボランティアガイドの予約ができる。(復興工事が進んでいるため、視察内容が変わる場合あり)
所在地 | 宮城県名取市閖上各所 |
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TEL | 022-382-6526(名取市観光物産協会※視察に関する情報提供) |
営業時間 | ※要問合せ。※ガイドの予約は「閖上震災を伝える会」公式サイト内の専用フォームに必要事項を記入の上、FAXかメールを送付 |
休み | 土・日曜、祝日 |
料金 | 5,000円(バス1台あたりガイド1名、バスは参加者が用意、10名以上) |
URL |
http://yuriage1.blog.fc2.com/(閖上震災を伝える会) http://www.kankou.natori.miyagi.jp/hisaichi(名取市観光物産協会内 被災地視察情報) |
東日本大震災を知り学ぶための場であるとともに、津波により大きな被害を受けた仙台市東部沿岸地域への玄関口としての役割を担う。震災被害や復興状況を伝える常設展と、地域の暮らし・記憶を通して震災を伝える企画展のほか、震災を語り合うワークショップや周辺を巡るフィールドツアーも実施。
所在地 | 宮城県仙台市若林区荒井字沓形85-4 |
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TEL | 022-390-9022 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
休み | 月曜(祝日の場合は翌日)、土・日曜、祝日を除く祝日の翌日 |
料金 | 見学無料 |
URL |
http://sendai311-memorial.jp/ http://sendai311-memorial.jp/wp/wp-content/uploads/2017/10/smcc_3ori2-170916-SGR.pdf |
東日本大震災時、児童や教職員、地域住民が避難し、2階まで津波が押し寄せた荒浜小学校を震災遺構として公開。校舎内では地震発生から避難、津波襲来、救助に至るまでの経過を写真や映像で展示し、津波の威力や脅威を伝えている。屋上からは今もなお進む復旧・復興工事の様子を見ることができる。
所在地 | 宮城県仙台市若林区荒浜字新堀端32-1 |
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TEL | 022-355-8517(管理事務所) |
営業時間 | 10:00~16:00 |
休み | 月曜、第2・4木曜(祝日の場合はその翌日)、土・日曜、祝日を除く祝日の翌日 |
料金 | 無料 |
URL |
https://www.city.sendai.jp/kankyo/shisetsu/ruin_arahama_elementaryschool.html https://www.city.sendai.jp/kankyo/shisetsu/documents/mitsuori_arahamasyo_2.pdf |
東日本大震災の津波によって大きな被害を受けた相馬市の尾浜、原釜、磯部地区。この施設では、震災前の各地区の風景や伝統祭事の写真、震災直後の映像資料などを展示。3地区の原風景を地区内外に発信するとともに遺族の心のよりどころとし、震災の恐ろしさや教訓を後世に伝え続けている。
所在地 | 福島県相馬市原釜字大津270(笠岩公園内) |
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TEL | 0244-32-1366 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
休み | 無休 |
料金 | 無料 |
URL |
http://soma-kanko.jp/trip/tinkonkinenkan/ |
歩いてまわる、東北の旅!